ルーミーの新車価格とおすすめオプション価格を徹底解説!

ルーミーの新車価格とおすすめオプション価格を徹底解説します。「ルーミーは安い」といっても、200万円を超える高価な買い物です。だからこそ、選ぶポイントを詳しく紹介します。

 

ルーミーの新車価格と旧価格の比較

それではさっそく、下の表をご覧ください。いずれも税込価格です。

2024年12月9日以降と以前(直近)の価格
グレード 駆動方式 旧価格(税込) 新価格(税込) 値上げ額
X 2WD 1,566,500 1,742,400 175,900
4WD 1,742,500 1,918,400 175,900
G 2WD 1,753,500 1,939,300 185,800
4WD 1,929,500 2,115,300 185,800
G-T 2WD 1,874,500 2,065,800 191,300
カスタムG 2WD 1,924,000 2,118,600 194,600
4WD 2,100,000 2,294,600 194,600
カスタムG-T 2WD 2,056,000 2,257,200 201,200

表を見ると、約17万円~約20万円の値上げが実施されていることがわかります。

何が値上げの原因になっているのか推察してみましょう。

 

ルーミーの値上げの原因「資材の高騰」

まず、値上げの原因と考えられるのは、資材の高騰です。

鉄鋼、アルミニウム、銅など、自動車の主要な材料の価格が世界的に上昇しています。特にバッテリーに使うリチウムやコバルトなどのレアメタルが高騰しています。

また、コンテナ不足や原油価格の高騰により、輸送コストが増加。特に海外からの部品輸入コストが値上げに直結しています。

さらに、円安により輸入部品のコストが増しているのも原因の一つと考えられます。

 

ルーミーの値上げの原因「バックカメラの設置義務」

二つめに、安全装備の強化があげられます。

ルーミーは、2024年9月頃、販売が一時停止されていましたが、2024年12月9日に改良モデルの販売が開始されました。販売が一時停止されたのは、「道路運送車両の保安基準」の改正によるものです。

道路運送車両の保安基準の改正により、2024年11月以降に販売される新車には、「後退時車両直後確認装置」の設置が義務化されました。後退時車両直後確認装置とは、バックカメラのことです。

2024年12月9日以前のルーミーは、バックカメラの設置はオプションでした。

アメリカでは、2018年5月、ほぼすべての車にバックカメラの設置が義務化されました。米国道路交通安全局(NHTSA)によると、バックカメラの設置により、2008年から2011年にかけて、バックカメラの装備率が32%から68%に増加した期間中、後退事故による負傷者数は8%減少し、死亡者数は31%減少したそうです。

 

ルーミーの値上げの原因「ディスプレイオーディオの標準装備」

三つ目は、バックカメラの設置義務により、これまでオプションであった「9インチディスプレイオーディオ」が全車に標準装備されました。これも値上げの一因になっていると思われます。

以前の9インチディスプレイオーディオの価格は、バックカメラを付けて、97,900円でした。

ちなみに、9インチディスプレイオーディオには、ナビ機能がありません。また、CD・DVDデッキは搭載されていません。

ルミーでナビを使う場合の選択肢は、次の記事に書いています。
ルーミーにポータブルナビを設置する位置はどこがいいの?

 

その他仕様の変更

直接ルーミーの値上げに関係ないかもしれませんが、オプションの「スペアタイヤ」が廃止されています。スペアタイヤの廃止は、後面追突時の乗員保護に関する新規要件に対応するためでもあります。

車の後面から衝突された場合、スペアタイヤが乗員に向かって飛んでくる恐れがあります。また、燃料タンクへ干渉する可能性があります。

スペアタイヤが関係する事故は、スペアタイヤの落下によるものがほとんどで、死亡事故も発生しています。

スペアタイヤの廃止は、燃費や環境への配慮、車室空間の拡大といったメリットがあります。

 

おすすめオプションと価格

メーカーオプションは、民間整備工場などで追加できる場合もありますが、基本的に後から追加することはできません。ここでは、付けておいて後悔しないオプションをご紹介します。

 

サイドエアバッグとカーテンシールドエアバッグ

A:運転席と助手席のSRSエアバッグは、全車に標準装備されています。
B:SRSサイドエアバッグ(運転席・助手席)
C:SRSカーテンシールドエアバッグ(前後席)
*SRS[乗員保護補助装置]:Supplemental Restraint System

BとCのエアバッグはメーカーオプションです。BとCを合わせた価格は、50,600円(税込)。※「X]は56,100円(税込)。

横からの衝撃を緩和することで、搭乗者の安全性が向上します。

 

パノラミックビューパッケージ

パノラミックビューを付ける方が増えてきたという印象があります。

車両の前後左右に搭載した4つのカメラにより、車を真上から見ているような映像を表示してくれます。運転席から確認しにくい車両周囲の状況を把握できます。

バックで駐車するときや狭い路地から広い道に出るとき、幅寄せなどに活躍します。ただし、モニターだけを見ていると、予期しないことが起こる可能性がありますので、バックミラーやサイドミラーを活用しながら、実際に周囲を目視するのが基本です。

パノラミックビューパッケージの価格は、33,000円(税込)です。※「X」には付けることができません。

 

ETC

ETCは必需品です。販売店オプションであるETCには、3つのタイプがあります。

・ETC2.0ユニット(ビルトイン) ボイスタイプ 25,850円(税込)
・ETC車載器(ビルトイン) ボイスタイプ 14,300円(税込)
・ETC車載器(ビルトイン) ベーシックタイプ 11,000円(税込)
※取り付け費(約3,000円)とETCセットアップ手数料(約3,000円)が別途必要です。
※ビルトインとは、後付け感がなく、車内のインテリアの一部に組み込まれているものを指します。

「ETC2.0」には、高速・大容量の双方向通信機能があります。これにより、道路交通情報(渋滞情報、事故情報など)、安全運転支援(急カーブ注意、路面状況など)、災害時支援などの情報サービスを提供を受けることができます。

また、ETC2.0を利用することで、特定の道路やサービスで割引を受けられる場合があります。

ノーマルなETCは、料金の支払いだけができると思っておいてください。

2030年までにETCシステムのセキュリティ規格が変更され、一部のETCが使えなくなります。このことをETCの2030年問題と呼ぶことがあります。しかし、新車には新しいETCを取り付けるのが普通ですので、セキュリティ規格の変更には対応しています。

ETC車載器が新しい規格に対応しているかどうかを見分ける方法を国土交通省が公開していますので、参考にしてください。新・旧セキュリティ対応車載器の識別方法(PDF)

 

ドライブレコーダー

ドライブレコーダーはもはや必需品です。ドライブレコーダーがあると、いざという時の証拠になるのはもちろん、ドライブレコーダーを搭載していることが周囲に周知されることで、他のドライバーからの煽り運転や無理な割り込みといった危険な行為を抑止する効果が期待できます。

また、交通事故だけでなく、いたずらや車上荒らし、当て逃げといった予期せぬトラブルに遭遇した場合にも、ドライブレコーダーが証拠となることがあります。特に、駐車監視機能が付いている機種であれば、停車中のトラブルも記録できるため安心です。

ルーミー用のドライブレコーダーは、販売店オプションとして次の3つが用意されています。

(1)カメラ別体型ドライブレコーダー(ディスプレイオーディオ連動タイプ) DRN-H72N
(2)カメラ別体型ドライブレコーダー(ディスプレイオーディオ連動タイプ)<後方録画用HDカメラ利用タイプ>
(3)カメラ一体型ドライブレコーダー DRT-H68A

価格(税込)は、(1)44,550円 (2)63,250円 (3)21,450円。

カメラ別体型とは、カメラはフロントガラスに装着し、本体は運転席アンダーパネル左側へ装着するタイプのことです。

ディスプレイオーディオ連動タイプは、録画した映像をディスプレイオーディオで見ることができ、また、設定もディスプレイオーディオでできます。

(1)には後方カメラと室内カメラが取り付け可能ですが、取扱説明書には別売と書かれています。

ドライブレコーダーは、自分で取り付けるのが一番安くつきます。後方カメラも付けたいので、問題は配線だけです。下の写真のような「内張りはがし」という工具が1本あれば、簡単にできます。

この動画が、ドライブレコーダーを取り付ける最も簡単な方法です。ウェザーストップやピラーに配線を指で押し込んでいますが、この際に「内張りはがし」を使います。サイドエアバッグがある場合は、押し込みすぎに注意。

リアカメラの配線のところで、リアガラスに線をクリップでとめていますが、天井部分から線をもってくれば、クリップ止めする必要はありません。余った線は、天井裏(?)に押し込んでおきましょう。

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運転席・助手席シートヒーター

運転席および助手席のシートヒーターは、「コンフォートパッケージ」に含まれるオプションです。シートヒーターは寒い日でもすぐに温まるので、寒さを気にすることなく運転できます。

コンフォートパッケージを付ける方は、「シートヒーターは特に必要ないけれど、シートバックテーブルを付けたい」という方が選択しているようにも思えます。

コンフォートパッケージの内容は次の通りです。

(1)ナノイーX
(2)運転席・助手席シートヒーター
(3)シートバックテーブル
以上、(1)~(3)まとめてオプション((3)だけという選択はできません。)

(4)運転席シート上下アジャスター
(5)フロントセンターアームレスト
(6)助手席アンダートレイ
以上、Xを除く全車に標準装備

※Xは「ナノイーX」が装備できません。(2)~(6)は全てオプションです。
コンフォートパッケージの価格は、「X」が26,600円(税込)、「X」以外が34,100円(税込)。

シートバックテーブルだけ付けたいという方は、Amazonや楽天で購入されることをオススメします。5,000円もあれば好みのものがあると思います。

ただ、例えば、ルーミーの後部座席を収納する際に、大がかりなバックテーブルを取り付けていると、テーブルがじゃまになりますので注意が必要です。

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フォグランプ

「カスタムG」と「カスタムG-T」には、「LEDフロントフォグランプ」と「LEDイルミネーションランプ」が標準装備されています。

しかし、「X]、「G」、「G-T」はオプションです。フォグランプを付けることで、イメージが変わりますのでオススメです。フォグランプとイルミネーションランプがセットとなって、価格は22,000円。

※イルミネーションランプは、いわゆるデイライトです。ランプスイッチがAUTOの状態で、日中にデイライトを消灯することはできません。走行中は消すことはできませんが、(エンジンがかかった状態でも)停止していれば消すことができます。ライトスイッチを手前に1~2秒ほど回したままにすれば全てのライトが消えます。

 

ボディカラー


ルーミーのボディカラーには、無料と有料オプションがあります。全部で10色です。

ボディカラー ○印オプション(価格/税込)
MONO TONE 01 レーザーブルークリスタルシャイン ○(33,000円)
02 ターコイズブルーマイカメタリック 無料
03 クールバイオレットクリスタルシャイン ○(33,000円)
04 プラムブラウンクリスタルマイカ ○(33,000円)
05 ファイアークォーツレッドメタリック 無料
06 ブライトシルバーメタリック 無料
07 パールホワイトIII ○(33,000円)
08 ブラックマイカメタリック 無料
TWO TONE 09 ブラックマイカメタリック
ファイアークォーツレッドメタリック
○(55,000円)
10 ブラックマイカメタリック
パールホワイトⅢ〉
○(77,000円)

※ツートーンが選択できるのは、「カスタムG」と「カスタムG-T」のみです。

人気のカラーは、トヨタによると、1位「パールホワイトⅢ」、2位「ブラックマイカメタリック」、3位「レーザーブルークリスタルシャイン」です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。街中でよく見かけるのは、「カスタムG」ではないでしょうか。カスタムの購入を検討されている場合は、ターボ仕様の「カスタムG-T」をおすすめします。

カスタムのフロントグリルが好きでない方は、スタンダードの「G-T」をおすすめします。

ルーミーは走らないと言われることがありますが、ターボ仕様のルーミーは、あまりストレスを感じることなく走ってくれます。これが「カスタムG-T」、「G-T」をおすすめする理由です。

ただし、ルーミーに乗るのは、ほぼほぼ街中だという方は、ターボ車でなくても十分です。

ルーミーは、コンパクトカーでありながら、広々とした室内空間が魅力です。ルーミーを選ぶことで、あなたのカーライフがより充実したものになるでしょう。

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