アメリカの研究チームが110万人を対象に、6年間追跡調査をしたところ、睡眠時間を取りすぎると10年後の死亡率が高くなることが判明しました。
また、睡眠時間が3時間の人は、睡眠時間が7時間の人より10年後の死亡率が1.3倍高いこともわかりました。
死亡率が最も低い睡眠時間は?
アメリカの研究チームによると、死亡率が最も低い睡眠時間は約7時間(6.5時間以上7.5時間未満)です。
日本でも同様の調査が行われていて、日本人の平均睡眠時間は男性で7.5時間、女性で7.1時間でした。
10年後の死亡率が最も低かったのは、約7時間(6.5時間以上7.5時間未満)の人であるというアメリカの調査と同じ結果になりました。
各分野の研究結果により、睡眠不足が蓄積すると、がん・高血圧・糖尿病などの生活習慣病や認知症、うつ病などの発症リスクが高まることがわかっています。
また、6時間睡眠を2週間続けると、注意力や集中力が2日間徹夜した状態になるという実験結果もあります。
これらのことと、睡眠時間が7時間以下だと死亡率が高まるという調査結果と附合します。
また、日本の調査結果でも、睡眠時間を7時間より取りすぎると、死亡率が高くなります。
睡眠時間が減少する原因は・・・
男女ともに、40代、50代の睡眠時間が短く、60代以上になると睡眠時間が長くなる傾向にあります。
単純に考えて、40代、50代は働き盛りであり、何かと忙しい年代なので睡眠時間が短くなるのは当然です。
寝る6時間前にカフェインを摂取すると、睡眠時間が1時間短くなるという研究結果もあります。
60代以上になると、定年をむかえ、子育ても終わり、日中の活動量が減るため睡眠時間が長くなると思われます。
このように、年齢によって睡眠時間が減少したり増えたりするのは、基本的には、何かの病気が原因で起こっているわけでありません。
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