無縁仏や餓鬼に施しをする法要・施餓鬼は、お盆に行われることが多いです。
私の住む地域では、8月の15日か16日に行われます。
1年以内に葬儀をした家族・親類が施餓鬼に参加します。
初盆あるいは新盆と呼ばれる家ですね。
本山から応援の僧侶が来て、盛大に寺で施餓鬼法要が行われます。
気になるのは施餓鬼料ですが、宗派、寺、地域によって大きく異なります。
施餓鬼料は、お寺さんに直接聞くのがよいと思います。
昨年施餓鬼に参加した人に聞いても、たいては「どうだったかなぁー」という返事がかえってきます。
寺によっては、世話役という方がおられますので、その方に聞くといいですね。
ちなみに、私の住む地域の真言宗と曹洞宗の施餓鬼料をご紹介します。
真言宗と曹洞宗の施餓鬼料 私の住む地域では
真言宗 | |
施餓鬼料 | 5万円 |
添 施餓鬼料 | 5千円 |
曹洞宗 | |
施餓鬼料 | 6万円 |
御供え | 3千円 |
御膳料 | 5千円 |
お布施 | 10万円~30万円 |
真言宗の「添 施餓鬼料」というのは、曹洞宗でいう御供えです。
御供えはお金ではなく、果物や乾物を供える方もおられます。
両方される方もおられます。
品物の場合は、任意ですね。
曹洞宗のお布施は、名前と金額を書いた紙を寄付金をした者として1年間寺に貼りだされます。
なるほど、お布施は税法上寄付金になるのですね。
真言宗には書いていませんが、曹洞宗と同じように寄付金者の紙が貼ってあるのを見たことがありますので、施餓鬼のときにお布施をする方がおられるのでしょう。
卒塔婆をお願いするとき、(私の住む地域では)塔婆料は3千円(板込み)です。
また、位牌を寺に1つ、自宅に1つ置く場合、制作料が各4万円(計8万円)かかります(曹洞宗)。
いかがでしょうか、ネット上で誰かが、「施餓鬼料は3千円~1万円が相場」と書きこむと、それが横並びになって広がっている傾向にあります。
やはり、お寺さんに直接聞かれるのが一番よいと思います。
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施餓鬼料を入れる袋と書き方
不祝儀袋と呼ばれる袋ならなんでもかまいません。
コンビニで売られているような香典袋で十分です。
不祝儀袋がりっぱで、中身が千円ほどではつりあいませんよね。
水引より上に「御施餓鬼料」または「施餓鬼料」と書きます。
曹洞宗では、施餓鬼のことを「施食」と呼んでいますので、「施食料」と書いてもOK。
水引より下に氏名を書きます。
薄墨で書くのは、お葬式に香典として亡くなった方の霊前に供える場合です。
ですので、墨の濃さは普通でかまいません。
袋の裏には、縦書きで中身が1万円なら「10,000-」や「壱万円」と書けばいいので、特にきまりはありません。
住所を書いておくと、管理者が助かる場合があります。
施餓鬼法要の服装について
亡くなられた方の近親者は略礼服が一般的です。
男性なら黒のネクタイをします。
その他の方は、失礼にあたらないような服装でOKです。
数珠を忘れないように持っていきましょう。
私はよく数珠を忘れるので、最近は常に略礼服のポケットに入れています。
この前の姪の結婚式にも、ポケットに数珠が入っていました(笑)。
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